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2024 .05.11
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ダブルクロス The 3rd Edition『魔法少女だぶる☆くろす』

プレイヤー:三~四人
セッション時間:テキセで8時間程度
・想定難易度は「やや易しい」です。
・使用ルルブは基本1,2のみ(サプリも使用可能)
・単発にしてますがキャンペーンの一話にもどうぞ。
※マドマギっぽいタイトルですが、タイトルだけです。
 二次創作シナリオやキャラなりシナリオではありません。


▼予告
 君に世界はどう見える――?
 変わり映えしない退屈な場所?
 不条理だらけの理不尽な場所?
 それとも、希望に満ちた場所?
 それでも、希望を信じる場所?
 少女達は夢を見る。
 少女達は希望する。
 この世界が、この現実が、どんなに醜くったって。
 ちょっとした魔法を、ちょっとした奇跡を、
 少女がゆえに、信じてみせる。


 ダブルクロス The 3rd Edition
 『魔法少女だぶる☆くろす』
 ――ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。


▼ハンドアウト
 ロイス取得の際、公式NPCは選択せずとも良い。選択しなかった場合、代わりに自由なロイスを設定すること。

▽舞台:聖ウルギリ女学院
 この辺りでは有名な女子高校。
 PC達は全員、聖ウルギリ女学院の生徒である。

▽聖ウルギリ女学院魔法少女部
 表向きは「お茶会部」、その正体はオーヴァードの生徒による「魔法少女部」。
 聖ウルギリ女学院を中心に、日夜ジャーム退治に明け暮れている。
 魔法少女部には、コスチュームや装備を一瞬で身に着けられるアイテム……いわゆる『変身用』のコンパクトが支給される。(構造? 魔法だよっ)
 コンボ名は魔法少女の必殺技っぽくネーミングすること。

▽PC1:期待の新人⇔平凡な少女
 ロイス:PC2 推奨感情→P:憧れ/N:妬み
 カヴァー/ワークス:高校生/指定なし
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 君は平凡な少女。どこまでも普通の少女。
 変わりたい気持ちで受験勉強を頑張って、なんとか憧れの聖ウルギリ女学院に入学できたものの……結局、君の「普通」という人生は変わりはしなかった。
 ……彼女達と出会うまでは。
※実はオーヴァードなのだが、シナリオ開始時は、まだ覚醒していることに気付いていない。
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▽PC2:箱庭の外の転校生
 ロイス:PC1 推奨感情→P:保護/N:足手まとい
 カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
---------------------------------------------------------
 君は歴戦のUGNチルドレンだ。聖ウルギリ女学院に「転校生」という形で入学することになった。
 かの学園では、これからの未成年少女オーヴァードの為の特殊措置として、自らを「魔法少女である」と名乗る制度が実験的に行われており、自分もそれに加わるよう任務を受けた。
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▽PC3:魔法少女部の先輩
 ロイス:PC4 推奨感情→P:信頼/N:不信
 カヴァー/ワークス:高校生/指定なし
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 君は魔法少女部所属の魔法少女。もともと聖ウルギリ女学院の生徒で、覚醒したところをPC4にスカウトされた。
 日夜、魔法少女として恐ろしいカイブツ……ジャームを倒し、世界の平和を守る日々に生きがいを感じている。
※このPCは「現実の非情さ」「オーヴァードの闇」を知らない。感性は普通の少女であることが望ましい。
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▽PC4:魔法少女部の部長
 ロイス:PC3 推奨感情→P:信頼/N:隔絶
 カヴァー/ワークス:高校生/指定なし
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 聖ウルギリ女学院魔法少女部部長。それが君の肩書。
 とはいえ部員は君とPC3の二人だけ。部員募集中!
※GM兼任PCにしてもOK
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▽NPC『みゅー』:マスコット
 ぬいぐるみのような外見の、可愛らしいレネゲイドビーイング。
 じっとしていればまさにぬいぐるみ。

※以下GM情報&PC4のPLにのみ明かす情報
▽PC4のハンドアウト追記
 君は本当はUGNチルドレンなのだが、それは部員にも内緒。
 ……少女のオーヴァードが、ジャーム化の危険や現実との乖離、迫害への恐怖の中、命を削って戦い続けることは、その精神に多大なストレスを与える。軋んだ精神はジャーム化の危険性を高める。
 そこでUGNで考案されたのが「魔法少女制度」だ。少女のオーヴァードに「魔法少女」と名乗らせ、結託させることで、その心の負荷を軽減せんと試みるプロジェクトである。
 君はそのプロジェクトの進行役、かつ実験体として選抜されたUGNチルドレンだ。
 実験体などと言えば聞こえは悪いが、このプロジェクトが一定の成果を上げれば、多くの少女が救われるはずだ。
 とはいえ少女たちの夢を守るため、これは秘匿情報である。
 また、PC2についても実はコッソリ「UGNチルドレンが派遣される」とみゅーから聞いている。知ってるけどPC2の様子を見るためにまずは初対面のフリをすること。

▽NPC:マスコットのハンドアウト追記
 正体はUGNエージェント。少女たちを見守る立場である。

……情報ここまで。
以下の画像は学校の制服です。



<オープニングフェイズ>

▼シーン1:始まりの日
登場:PC1と2
 聖ウルギリ女学院。それはこの辺りでは有名な女子高校――PC1はそこの生徒として、今、教室の窓辺の席に座っている。
 平凡な自分を変えたくて、平凡な成績だった自分に無理をさせて、この「皆の憧れの花園」に入学できたけれど……君の人生は結局、現在進行形で平凡そのものだ。
 さて、時刻は朝のホームルーム直前、教室内は君の心に反してなにやらザワザワと色めき立っている。
《情報:噂話》達成値6,8,12
--------------------------------------------
▽達成値6
生徒達がこんな話をしている。
「今日、転校生がくるらしいよ~!」
「楽しみ~! どんな子だろ~!」
「名前は(PC2)っていうんだって!」

▽達成値8
「友達の友達がね、この辺りじゃすごーく顔の広い子なんだけど。……転校生ちゃんのこと、どの友達に聞いても知らないって。前にいたはずの学校の生徒も、なんだか曖昧な返事しかできないとか」
「えー、マジ~? それほんとー?」
「だから、友達の友達から聞いた話だってば」
※GM向け情報
 PC2の来歴についてはUGNの方で書類偽造や記憶捏造を行っていたが、それでもこんな形でちょっとほつれが出ているのだ。人の完全管理とは難しいのである。

▽達成値12
 ……君の心臓が 血が 「どくん」と……なぜだか奇妙にざわついた。
 嫌な予感、という雰囲気はしなかった。これは……「期待」? 「歓喜」?
※GM向け情報
 PC1のレネゲイドウイルスが、新たなオーヴァードの接近にざわついているのだ。
--------------------------------------------

 やがて、教室に先生が入ってきた。教室がシンと静かになる。
先生
「知っている生徒もいるかと思いますが、今日は転校生がいます」
「(PC2)さん、どうぞ」
 PC2が教室に入ってくる。
 キャー、可愛いー、美人~! などなど生徒達の歓声。
先生
(黒板にチョークでPC2の名前を書いて)「PC2さん、自己紹介を」
 PC2に自己紹介をしてもらう。
 ひと段落すれば、先生がPC2の座席を示す……そこはPC1の後ろだった。
先生「PC1さん、これも何かの縁でしょう。今日はPC2さんの案内役を頼んでもいいかしら?」
 クラス中の期待が君に集まっている。ここでNOとは言えないだろう。
 GMからの促しとして、PC2は今後の学生生活をトラブルなく過ごすために、PC1に挨拶するといいだろう、など促してRPさせるといいだろう。
 RPを一通りしたら
 チャイムが鳴る――授業が始まる。
 シーンエンド。


▼シーン2:少女達のお昼休み
登場:全員
 時間はお昼休み。
 PC1と2は中庭で一緒にお弁当を食べることにした。
 午前中は転校生を一目見たさにそれはそれは賑やかなものだった。
 今も、遠巻きから生徒達の視線を感じたり……。

 さて、そんな風景の中、PC1の目には変わらぬものも見える。
 お茶会をしている二人の生徒……PC3と4だ。名前は聞いたことがある。
 あの二人はいつもここで、小さなお茶会をしているのだ。そして、それをいつも「親友がいるっていいなぁ」と遠巻きに見つけているのが、PC1で。
 さてPC3と4もPC1のことは知っている。いつのあの場所で、自分たちを遠巻きに眺めている少女。
 おや? だが今日は見知らぬ生徒も一緒らしい。どうやら、噂の転校生のようだ。
 せっかくの機会である。声をかけてみよう――PC3と4はそんな気になった。

 ひととおりRPしてもらう。
 ただしPC3と4は魔法少女部についてはPC1と2にはまだ話さないこと。
 PC2も、まだ皆のことを一般人と思っていることだろう。オーヴァードであることは明かさないこと。
 ちなみにみゅーもいる。今はぬいぐるみのフリをしている。「可愛らしいぬいぐるみがいる」と描写するといいだろう。
 一通りRPしたら、お昼休みが終わってシーエンド。


▼シーン2:ほんとのはなしとトワイライト
登場:全員
 夕暮れ、帰り道。
 PC1と2は帰りが同じ方向なので、同じ道を歩いていた。
 他愛もない会話でもしていただろうか――ふと、君達はひとけのない道に通りかかり。
 少し遠くに、何かがいることに気付く。
 人影にしては形が奇妙な。そう思った瞬間だ。振り返ったそれが――バケモノとしか呼べない異形が――おそいかかってくる!
 PC2は異形――ジャームだ――に攻撃をするか、PC1の手をつかんで飛び下がらせることができる。
 攻撃型なら攻撃エフェクトを宣言してもらうのもいいだろう。支援型なら後者で。
 続けてPC2はワーディングを発動したことだろう、が……PC1が意識を失わないことに気付く。
 そう、PC1はオーヴァードだったのだ!

 その間に新たにジャームが数体現れる。
 と、そこへPC3と4が現れる。
 ワーディングがきかないため、PC3と4も、PC1と2がオーヴァードであることに気が付くだろう。
 PC4の肩に乗っていたみゅーが、PC1と2にコンパクトを渡す。
「君達には魔法少女の素質があるみたいだね。さあ、『なりたい自分』を思い描いて変身するんだ!」
 変身? などの反応があれば、PC3と4に「お手本を見せてあげるといい」と促し、変身してもらおう。
 魔法少女部としての活動開始だ。君たちはコンパクトを使って変身する。
 戦闘開始。
 ルルブ2P264の「ジャーム:クラスター」「ジャーム:ブラスター」「ジャーム:クラッシャー」を出すといいだろう。
 初期経験点相手の場合は、クラッシャーとクラスターだけでいいかも。
 位置取りは
(PC達のエンゲージ)← 5m →(ジャーム達のエンゲージ)
 こんな感じで。
 戦闘後、みゅーが全員の浸食値を2d10下げてくれる。(【スティルネス】に近いエフェクトと考えて欲しい。なお、初期浸食値以下にはならない)
※要調整。上がりすぎてたら2d10+5でもいいし、あんまり高くないなら2d10か1d10でもいいだろう。
 みゅーからPC4に「彼女たちを勧誘してみたらどう?」と促すこと。
 PC2からすればHO上、ここに加わることが任務なので断る理由はないだろう。そして、オーヴァードであることを自覚したPC1のことも、できれば自分たちの目が届く場所で管理した方がいいことに気付くだろう。
 ひととおりRPしてもらったらシーンエンド。


<ミドルフェイズ>

▼シーン3:魔法少女部!
登場:全員
 翌日、放課後の教室。
 お茶会部の部室は仮初の姿。そこは魔法少女部の部室である。
 ちょっとRPしてもらうのもいいかも。PC1と2が部室に入ってきて、それをPC3と4がお茶会しながら待っていた感じのシチュエーションで。

 みゅーから「ジャームの出現情報がある」と知らされる。
 情報収集判定。《知覚》or《RC》or《情報:噂話or裏社会orUGNorFH》達成値8,10

▽達成値8
 人間の見た目をした女のジャームがこの町にいるらしい。

▽達成値10
 彼女はおそらくFHのエージェントだ。
 コードネームや目的まではまだ分からない……。

 判定が終わればシーンエンド。



▼シーン4:蠢く夜
登場:全員
 その日の夜、魔法少女部はジャームの手がかりを探すためにも夜の街をパトロールすることとなった。
 パトロールは手分けして行う。

▽シーン4-1
登場:PC2&4 ※登場浸食値ダイス不要
 ひとけのない路地裏。
 GM兼任ならPC4が、そうでないならみゅーが、「PC2に聴きたいことがある」と切り出す。
「君はもう、この魔法少女部というものがUGNのプロジェクトであることを知らされているようだね」
「UGNチルドレンとして、魔法少女というシステムについてどう思うか感想が欲しい」
 PC4のハンドアウト内容、みゅーの正体についてPC2に公開したうえで、引き続き「夢を守ったまま」協力してほしい旨を話す。
※命令ではなく、未来の少女たちを守るための措置としてお願いする感じで。冷たいRPは不釣り合いです。

▽シーン4-2
登場:PC1&3 ※登場浸食値ダイス不要
 ジャームの手がかりを追って夜の街を行く二人。かすかなレネゲイドウイルス反応の痕跡を追う。
 とある廃ビルの屋上に辿り着く。
 そこには夜を垂らしたような長い長い黒髪をした女が立っていた。

「あらぁ、私を見つけるなんて。ただの人間じゃないわねぇ?」ニンマリと笑い、二人を舐るように眺める
「私? 名前は……ラプンツェルとでも呼んで頂戴?」 ※コードネームである。
「うふふ。知っているのよぉ。貴方達、私達と同じバケモノなのに、魔法少女とかいう遊びをやってるって」
「そんなのぜぇ~んぶ ゆ・め。現実を見なさいな?」
 ラプンツェルが手をかざすと、中空に映像が投影される。※エンジェルハィロゥの【天使の絵の具】による動画投影である。
 そこに映されたのは――、
「私、知っているのよぉ。知っているの。魔法少女のはらわたを」
 PC4と2はグルだ。
 ジャームというバケモノ殺しの便利な道具を仕立て上げるために、PC1と3を利用している。
 ジャームとは人間の成れの果てでもある。
 魔法少女というガワをかぶせているが、殺人者教育だ。都合のいい実験体だ。
 殺人をさせると言うのは都合が悪いから。
 そう、魔法少女は人殺しのバケモノだ。
 魔法? そんなものはない。レネゲイドウイルスというウイルスに感染しただけのバケモノだ。
 バケモノはもう日常に帰ることは出来ない。その日常すらも、いつ壊れるかもしれない薄氷の上。
 愛した人や大切な人からバケモノと罵られ、石を投げられる。
 ジャームも魔法少女も、同じバケモノ。
 魔法少女も、いつかレネゲイドウイルスに呑み込まれ、ジャーム化する。

「ジャームとオーヴァードの違いなんてないのにね? 同じ感染者じゃない」
「貴方たちは周りの人を裏切って、そして私達ジャームまで裏切ってるの。『二重の裏切り者(ダブルクロス)』……ってね」
「馬鹿らしいと思わない? 自分から居場所を削るなんて。私達の方に来なさいな。この力、もっと自分のために使ってみたいと思わない?」
「うふふ。あはは! ちっちゃいこには難しい話かしらぁ。いいわ、明日の夕方、町のはずれの廃遊園地にいらっしゃい」
 そう言って、ラプンツェルは掻き消える。(【瞬間退場】)
 シーンエンド。

▽シーン4-3
登場:全員 ※登場浸食値ダイス不要
 真夜中の学校、部室にて一同は集合する。
 情報共有とRPシーン。
 PC1&3が魔法少女部やUGNについて糾弾したら、その際の弁明はみゅーではなくPC2と4から行うといいだろう、と促すこと(PC同士で話させる)
 一通りRPしたらシーンエンド。


▼シーン5:決戦前夜
 翌日の放課後。
 一同は魔法少女部の部室に集まっていた。
 これから『ラプンツェル』に会いに行くこととなる。
 まずは情報収集から。
 情報収集判定。《知覚》or《RC》or《情報:裏社会orUGNorFH》達成値8,10,12
--------------------------------------------
▽達成値8
 ラプンツェルはFHエージェントである。
 エグザイル×エンジェルハィロゥのクロスブリード。
 髪に光を纏い、武器とする。遠距離攻撃から近接戦闘までこなす。

▽達成値10
 ラプンツェルはUGNを激しく憎んでいるようだ。
 かつては共に過ごしていたFHエージェントがいたようだが、現在は一人で行動している様子。
 その為か、防御系の技も豊富に持つ――【異形の守り】【呪われし者の印】を所持している。

▽達成値12
 ラプンツェルの同僚であったFHエージェント(三名)は既にUGNエージェント……具体的にはUGNチルドレンに討たれている。討たれたのはつい最近である。死体は戦場に居合わせたラプンツェルに奪取されたが、件の三名は確実に死亡はしている。
 それが彼女がUGNを憎む最たる理由。
 暴走する憎悪は彼女の衝動を加速させた。今はもはや、ラプンツェルはUGNのやることなすことを破壊せねば気が済まない。その理性が戻ることはない。声はもう届かない。見た目こそ人間だが、その中身はもはや異形のそれである。
--------------------------------------------
 一通りリアクションなどのRPをしてもらい、廃遊園地へ一同が向かえばシーンエンド。



<クライマックスフェイズ>

▼シーン6:それでもこの世界を
 血のような夕暮れ、町はずれの廃遊園地。
「逃げずに来てくれたのねぇ、えらいえらい」
 ラプンツェルが現れる。と、寝袋ぐらいの大きさの黒い袋を三つ、PC達へ投げ寄越す。
「開けてごらんなさいなぁ」
 その中にはぐずぐずに崩壊した死体があった。
「私の友達。ジャームだからって理由だけで殺されたの。それもちょうど貴方たちと同じぐらいの年齢の子供に ね」
「UGNってね、貴方たちを管理してる組織って、そういうところなの。自分達だってオーヴァードなのに、オーヴァードを殺すの」
「そりゃ、衝動を我慢できないところはあるわよ、私達? でも――どうしてそれがダメなの? 自由に生きることは罪なの?」
「こんな世界、理不尽でクソッタレだと思わない? こんな世界、壊してしまった方が世界の為じゃない?」
「ねえ。私達と一緒に世界を壊しましょうよ。過ごしやすい世界にしましょうよ。答えを聞かせて?」

「……そう。ああそう。貴方達、頭の芯までUGNに洗脳されてるワケ。ああそう、そう。じゃあその頭を切り開いて綺麗に浄化してあげないとねェッ!!」
 髪がザワザワと不気味にうねる。彼女は敵意をむき出しにしている。
 自分の理念と違うモノを無差別的に破壊対象とみなすもの。憎悪と破壊という衝動に心が支配されたもの。
 それが目の前の、このジャームである。
 戦闘開始。
(PCエンゲージ)←5m→(ラプンツェル)

◎ラプンツェル
※PC構成によって要調整。
※以下は初期追加経験点70のPC相手を想定して作成してます。
HP150
行動値10
ガード5
装甲5
▽セットアップ:
【夜帳の髪】行動値+30。武器作成&装備。1シナリオ1回。
 └戦いの予感Lv3+光の銃Lv1
▽マイナー
【リミテッドイモータルLv5】自身のHPを10点回復。
【主の恩恵Lv3】ダイス+3
▽メジャー
【髪長姫の狂宴】《射撃》/攻撃力10/射程:視界/対象:4体/同一エンゲージ不可、ドッジダイス-2、武器攻撃力は含めない
 └コンセ:エグザイルLv3+死神の針Lv5+小さな塵Lv4+オールレンジLv5+異形の祭典Lv3
【夜長の髪】《射撃》/攻撃力13/射程:視界/対象:単体/1点でも与ダメで硬直付与
 └コンセ:エグザイルLv3+小さな塵Lv5+オールレンジLv5+踊る髪Lv1+光の銃Lv1
▽オート
【歪みの体Lv2】オート/自身/ガード宣言時、ガード値+5
【スプリングシールドLv1】オート/自身/ガード宣言時、ガード値+10。1シーン1回。
【異形の守りLv1】オート/自身/BSを受けた直後に宣言。そのBSを一つ回復。暴走は回復不可。重圧時でも使用可能。
【呪われし者の印Lv1】オート/自身/判定前に宣言。その判定では、ダイスを減少させる効果を全て打ち消す。1シナリオLv回。

15dx+7@7 命中
d10+10 ダメージ:【髪長姫の狂宴】
d10+13 ダメージ:【夜長の髪】
2dx 回避

★動かし方
・最初のセットアップで【夜帳の髪】
 行動値を+30して先制攻撃。
 最初の手番で【主の恩恵Lv3】を組み合わせて【髪長姫の狂宴】、PC全員を狙えるだけ狙う。

・ダメージに対して
 基本的にガードを宣言。装甲とガード値でダメージを-10する。
 一番のアタッカーから強力な攻撃がきたら【スプリングシールドLv1】。
 バステ、ダイス減らしには【異形の守りLv1】【呪われし者の印Lv1】。ただしバステ主体PCがいたらバステ解除はナシでいいかも。

*RP例
 光の銃使用時は、ラプンツェルの髪が光り輝きぞろぞろと伸びる などの描写。
「実験体でいいっていうの? お馬鹿さん!」
「現実っていうのを教えてあげるわ、お嬢ちゃん!」
「……痛いじゃない。私の髪によくも傷を!」
「赦さないッ 許さないッ UGN、うううううう ゆるさないゆるさないゆるさないころしてやる!!!」
「こんな……世界……キライ……しねばいいのに……キライ……キライ……」 HP0時

 ラプンツェルは撃破されれば、世界に対する呪詛を吐きながら塵となって消えていく。
 後には何も残らず、太陽の沈みゆく世界のみが残された。



<エンディングフェイズ>

▼シーン7:昨日と同じ今日
 某日、聖ウルギリ女学院、とある教室……お茶会部もとい、魔法少女部の部室。
 今日のそこはいつにもまして華やかだった。というのも、まるでパーティのように飾り付けられているのである。
 ドタバタしていて機会を逃してしまったため、改めてPC1と2の歓迎会をしようという話になったのだ。
 準備をしているのはPC3と4。どういう感じで過ごしているのかRPしてもらう。
 一通りしたらPC1と2がやってくる。掃除当番でちょっと遅くなったのだ。
 歓迎会が始まる。RPしてもらう。
 一通りしたらシーンエンド。



<あとがき>

 このシナリオは「裏切りと絶望と悲劇」ではありません。
 夢と希望の、きらきら優しい魔法少女の物語です。
 なので、いわゆる「愉悦」を目的としたシナリオではありません。
 PCである少女達を徹底的にへし折ることは目的としていないので(魔女化……もといジャーム化してしまいシナリオが破綻してしまうので!)、GMをされる際は、そのことを留意して頂ければと存じます。
 ただし、シナリオのアレンジは歓迎ですので、GMさんはPLさんとのプレイスタイルとの兼ね合い及び良心とマナーと互いへのリスペクトを以て、悪意をギュギュッと詰め込んでもOKではあります。
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